今日は過去問を解いてみましょう。
過去問かぁ…
問題集だけじゃダメなのかな?
全科目1周し終わると、アウトプットの時期に入ります。
問題に取り組むときは、ぜひ過去問を解いてみましょう。
社労士試験は過去問からのリピート出題が多く見られるからです。
また、過去問に触れることで、本試験での出題形式や傾向が見えてきます。
ただし、やみくもに問題を解くのは、非効率です。
実力のつく過去問の活用方法を解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
この記事で解決できるお悩みはこちら↓
- 過去問はやった方がいいの?
- 実力のつくやり方を知りたい。
- 何年分、何回転すればいい?
問題演習のメインとなる過去問。
正しいやり方を知って、本試験で通用する力を身につけていきましょう。
記事の監修は、第2子出産後、赤ちゃんを育てながら試験合格。
スキマ時間を活用するゆいです。
それではどうぞ!
過去問のメリット
過去問を制することは、合格への近道です。
まずはメリットを見ていきましょう。
① 出題傾向がつかめる
授業やテキストで知識をインプットしただけでは、どこが問題として出題されやすいか、わかりません。
過去問を解くことで、問われやすいポイントを知り、似たような問題にも対応できるようになります。
また、『目的条文は選択式試験で出やすい』などの傾向を発見することもできます。
出題傾向がわかれば、それに応じた対策を取れるので、効率よく勉強できます。
さらに、社労士試験は過去問からのリピート問題がよく出ます。
過去問を少し変えただけの問題だったりするので、『この問題、過去問で見た!』となり、すぐに解けます。
時短にもなるので、一石二鳥です。
社労士試験は、時間切れになりやすいです。
過去問は時短対策につながるので、おすすめです。
② 苦手分野を発見できる
まだテキストで知識を増やしているインプット期は、どこが苦手かハッキリしないものです。
しかし、実際に過去問を解いてみると、
『あれ?思ったよりこの科目、点数低いな』
という気づきがあります。
社労士試験はすべての科目に基準点が設けられているので、苦手科目を作ってはいけません。
ですので、もし苦手を見つけられたら、ラッキー!
その科目を重点的に取り組むと、合格可能性がアップします。
苦手を見つけて、全科目まんべんなくできるようにしていきましょう。
過去問を解くことは、苦手発見のチャンスなんだね!
③ 本試験対策ができる
過去問を時間を測って、解いてみてください。
さまざまな課題が出てくると思います。
などなど。
こういった課題は、実際に過去問を解いてみることで、見つけられます。
本番で課題に気がついても遅いので、事前に1度試してみましょう。
そして、自分なりの解決策を考えましょう。
などなど。
自分に合ったものを探して、本試験で使えるようにしておくといいですね。
過去問のデメリット
過去問にもデメリットはあります。
それはこちら↓
① 法改正に対応できない
過去問は過去の問題。
社労士試験で学ぶ法律は、改正が多いです。
そのため、過去に出題されたときは正解だった問題が、現在は不正解になることもあります。
また、新しくできた法律や改正点は試験でよく出るのですが、過去問にはのってないです。
なので、過去問だけをひたすらやるのは、危険です。
法改正にも対応した問題集を解く必要があります。
予想問題集なども活用しましょう。
過去問のデメリットについては、この1点だけです。
メリットの方が多いので、ぜひ活用していきましょう。
過去問の取り組み方
ただひたすら過去問を解くだけでは、力がつきにくいです。
リピート問題が出るとは言え、切り口を変えた問題や、変化球的な問題もあります。
いろんな問題に対応できるよう、力のつく勉強方法をご紹介します。
① 5肢択一から1問1答へ
択一式の過去問を解くときは、5つの選択肢の中から、1つの正しい解答を選べばいいです。
しかし、答え合わせをするときは、5つの選択肢を1つずつにバラして、それぞれが合っていたか、確認しましょう。
A~Eのうち正しいものを1つ選ぶ問題があったとします。
自分の考えが以下のようならどうでしょう。
A…? B…× C…〇 D…× E…×
Cを選んでそれが正解なら、本試験ではOKです。
しかし、過去問を解くときはAの存在に注意しましょう。
Aは知識があいまいです。
せっかく、よくわからない選択肢に出会ったのに、放置するのはもったいないです。
Aについて、解説を読むだけでなく、テキストに戻って、確認しましょう。
『あ!そうだったのか』という発見があると思います。
これが力のつくやり方です。
少し手間だと思うかもしれませんが、『問題を解く→テキストに戻る』は勉強の王道です。
これをやるかやらないかで、成績は大きく変わります。
ぜひお試しください。
② テキストへの集約化
テキストに戻ったときに、やってほしいことが1つあります。
それは『テキストへの書き込み』です。
よくやりがちなのが、過去問の解説にマーカーで線を引くことです。
これだと、試験直前期に確認するものが増えてしまいます。
直前期は時間がないので、『テキストだけ見れば、そこにすべての情報がある』という状態を作っておくべきです。
では何を書き込むのか。
- 過去問で出会った新しい知識
- 解説にのっている重要そうな知識
- 選択式で間違えた語句に線を引く
などなど。
知識を書き込むのはもちろん、間違えた語句にも鉛筆でいいので、線を引いておくと、間違えた履歴が残ります。
何度かやっているうちに、同じ所に線を引くことが出てきます。
そこが自分の弱点です。
押さえるべきポイントがテキストを見ればわかるので、この方法もおすすめです。
テキストに情報を集めればいいんだね!
③ 周辺知識の確認
テキストを開いたついでに、その周辺に書いてあることも見ておきましょう。
過去問で問われた内容と関係する知識が、のっていると思います。
過去問ではその箇所が問題になったけれど、本試験ではその隣にある知識が問われるかもしれません。
よく出るポイントは、ある程度決まっているのですが、少し切り口を変えた問題や変化球的な問題にも対応できるように、周りも見ておくと安心です。
でも、ちょっとめんどくさいかも…
そうですね。
ここに時間をかけすぎると、過去問の見直しに膨大な時間を要します。
ちらっと見る程度でいいです。
少し確認したら、次に進みましょう。
過去問を解く量、回転数
過去問のやり方はわかった!
50年分解くぞ!
やる気まんまんですね!
でも過去3年分でいいですよ。
社労士試験は1969年から続いています。
2024年で56回目となる試験です。
過去問は山ほどあります。
現在はすべてマークシート形式になっていますが、記述式の問題が出ていた時期もあります。
法改正で古くなった問題や、形式の違う問題はやる必要ありません。
ですので、直近のものから順番にやっていくのがいいです。
過去10年分やっておくと安心ですが、3年分でも大丈夫です。
過去の重要な論点は、予想問題集などでも扱っているからです。
どんどん過去にさかのぼって問題を解くより、直近3年分解いたら、後は予想問題集で効率よく勉強する方がいいです。
また、過去問は3回転しましょう。
同じ問題でも時間があくと忘れているので、定着させるために、3回は必要です。
『過去問と同じ論点が出たら、100%正解できる』ところまで持ってこれたら、大成功です。
過去問は受験者の多くが取り組んでいるものなので、ここで正解できるかどうかは、合否に関わります。
『他の受験者が正解できる問題は、確実に正解できる』ことは、合格への重要な要素なので、がんばってやりましょう。
まとめ
最後に、今回ご紹介した内容をおさらいしましょう。
【過去問のメリット】
① 出題傾向がつかめる
② 苦手分野を発見できる
③ 本試験対策ができる
【過去問のデメリット】
① 法改正に対応できない
【過去問の取り組み方】
① 5肢択一から1問1答へ
② テキストへの集約化
③ 周辺知識の確認
【過去問を解く量、回転数】
・過去3年分解いておく
・3回転する
試験対策において、過去問を解くことは非常に重要です。
正しいやり方を知って、過去問をうまく活用してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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