『覚えたと思ったら、忘れる』
この繰り返しなんだよなー
社労士試験は忘却との戦い。
覚えたことを忘れないようにする工夫が必要です。
『覚えてもすぐ忘れてしまう』 『内容が難しくて覚えられない』とお悩みではないですか?
今回の記事では、勉強した内容を忘れないコツを徹底解説していきます!
この記事は、以下のような人におすすめ!
- 勉強したのに、すぐ忘れる
- そもそも覚えられない
- 忘れにくくするコツを知りたい
社労士試験は、記憶力勝負の試験。
『覚えたことを忘れないようにしたい!』と思っている方は、ぜひご覧ください!
記事の監修は、第2子出産後、赤ちゃんを育てながら試験合格。
スキマ時間を活用するゆいです。
それではどうぞ!
社労士試験の内容が覚えられない5つの理由
最初に、試験の内容が覚えられない理由について、5つ解説していきます。
① 試験範囲が広い
社労士試験の範囲は膨大です。
対象となるのは、各科目の法律だけでなく、政令や通達なども含まれます。
勉強する範囲が広ければ、覚えられないのは当然。
また、その年の法改正や統計・白書なども試験範囲に入るので、すべてを完璧に網羅するのは難しいです。
勉強する範囲を絞ってやるしかないのですが、どこまで絞ればいいか、わかりづらいので、勉強しすぎてしまうことも。
試験範囲が広すぎることが、記憶力の限界を感じてしまう理由の1つです。
覚えることが多すぎるんだよね…
② 理解の難しい科目がある
年金科目は難しく、一度で理解するのは困難です。
理解できなければ、覚えられないですよね。
年金科目には、国民年金と厚生年金がありますが、特に厚生年金は難解です。
制度が時代とともに、どんどん変わって、複雑化しています。
一度学習しただけで、理解できる人の方が少ないです。
理解できないものを覚えるのは難しいので、『社労士試験の内容は覚えられない!』となるのも、仕方ないと思います。
理解できないものも、勉強していくうちに頭に入ってきます。
諦めずに取り組んでみてください!
③ 似たような語句がある
目的条文には、条文ごとに似たような語句が含まれていて、覚えにくいです。
まずは平成29年度の問題をご覧ください↓
【A】に入るものは次の①から④のうちのどれか。
雇用保険法第64条の2は、「雇用安定事業及び能力開発事業は、被保険者等の【A】を図るため、労働生産性の向上に資するものとなるよう留意しつつ、行われるものとする。」と規定している。
① 雇用及び生活の安定
② 職業生活の安定
③ 職業の安定
④ 生活の安定
答えは③ですが、他の選択肢もよく似た言葉ですよね。
しかも、他の選択肢の中には、別の目的条文から引っ張ってきたものもあるので、混同しやすいです。
これらの似たような語句を、分けて覚えるのは難しく、試験の難易度を上げている要因の1つでもあります。
④ 数字が多い
社労士試験は数字を問われることが多いです。
特に、受験生を苦しめる内容の1つが統計です。
統計は量が多く、数字だらけです。
- 完全失業率◯%
- 年次有給休暇取得率◯%
- 高齢化率◯%
こういった数字を覚えていかなくてはいけません。
覚える数字が増えるほど、混同してしまい、わからなくなっていきます。
数字の多さも、覚えられない原因を作っていると考えられます。
⑤ 復習するまでに間があいている
一度学習してから、もう一度勉強し直すまで、間が開きすぎると忘れてしまいます。
忘れてしまうと、覚えられないような気になりますよね。
ただそれは『覚えられない』のではなく、『覚えたけど忘れた』だけなので、大丈夫。
もう一度覚え直して、次は忘れないように、早めに復習しに戻ってくればOK。
1つの科目に集中しすぎると、他を忘れてしますので、定期的に記憶のメンテナンスをしてみてください。
ときどき前に戻って復習したらいいんだね!
覚え方のコツ6選
では次に、覚え方のコツについて見ていきましょう。
① 決めた教材のみ使う
自分が『これだ!』と決めた教材のみを使うのが効率的。
複数の教材に手を出すと、結局どれも身につかないことが多いからです。
ベースとなるのは以下の教材のみ。
決めた教材を何度も繰り返し使うことで、記憶しやすくなり、定着も早いです。
覚えるためには、まず覚えたい教材をしぼることが大切です。
② 難しい科目は毎日アウトプット
年金のように理解が難しい科目は、毎日アウトプットするのが効果的。
毎日触れることで、少しずつわかるようになっていくからです。
わかることで、覚えやすくなり、長期記憶にもつながっていきます。
わからないなら、丸暗記でもいいじゃん!
理解できないからと言って、丸暗記するのは最終手段。
なぜなら、丸暗記は忘れやすいからです。
できるだけ理解して、長持ちする記憶に変えていく方が賢明。
そのためにも、難しい科目は毎日問題を解いて、わかる科目にしていくことをおすすめします。
③ 覚えにくい語句・数字は部屋に貼って覚える
目的条文や統計は部屋に貼って、コツコツ覚えるのが楽。
覚えにくい語句・数字は一気に何とかしようとしても、すぐ忘れてしまうからです。
記憶しにくいものは、リビングやトイレに貼って、スキマ時間に少しずつ覚える方が定着しやすく、負担も少ないです。
覚えられないものほど、毎日触れていくことが忘れにくくするコツです。
毎日貼ったものを見ていれば、次第に覚えていきますよ!
④ 全科目の回転速度を上げる
徐々に全科目の回転速度を上げていきましょう。
勉強する間隔が短くなると、忘れにくいからです。
初期の頃は、1つの科目を勉強するのに、1か月以上かかるかもしれません。
しかし慣れてきたら、全科目を何回転もしつつ、その速度も上げていきたいです。
速度が上がれば、短期間で何度も同じものを目にすることになるので、自然と覚えていきます。
繰り返し同じものを見ることが、定着のコツなので、回転サイクルは少しずつアップしていきましょう。
『繰り返し&同じもの』が大切なんだね!
⑤ 語呂合わせの活用
語呂合わせも活用していくと覚えやすいです。
例えば、安衛法の語呂はこちら↓
【特定機械等の種類】
A 圧力容器
B ボイラー
C クレーン
D デリック
E エレベーター
F リフト
G ゴンドラ
Aから順に並んでいるので覚えやすいですよね。
これを語呂なしで覚えるのは大変です。
ご自身が覚えやすいと思える語呂は、積極的に活用するのがおすすめ。
語呂合わせは、記憶の手助けをしてくれるアイテムの1つとして、使っていくのがいいですね。
⑥ 朝起きたら、昨日勉強したことを思い出す
朝目覚めたら、『昨日は何を勉強したっけ?』と思い出してください。
前日に勉強したことを思い出す行為は、短期記憶を長期記憶に変えてくれるからです。
復習するスパンは短い方が効果的なのですが、特に起きてすぐは効果大。
寝たままの状態で構わないので、昨日の学習を思い出してみてください。
思い出せるもの :記憶に定着しつつある
思い出せないもの:すでに忘れかかっている
この2つに分かれると思います。
また、思い出せないものは、テキストで確認するとさらに効果的。
この方法で、私は知識を長持ちさせてきました。
短い時間でできるので、ぜひ皆さまもお試しください。
まとめ
最後に、今回ご紹介した内容をおさらいしましょう。
【社労士試験の内容が覚えられない理由】
① 試験範囲が広い
② 理解の難しい科目がある
③ 似たような語句がある
④ 数字が多い
⑤ 復習するまでに間があいている
【覚え方のコツ】
① 決めた教材のみ使う
② 難しい科目は毎日アウトプット
③ 覚えにくい語句・数字は部屋に貼って覚える
④ 全科目の回転速度を上げる
⑤ 語呂合わせの活用
⑥ 朝起きたら、昨日勉強してことを思い出す
社労士試験の勉強は、覚えては忘れるの繰り返し。
忘れたらまた覚えればいいです。
上記の覚え方のコツを参考に、少しずつ長期記憶につなげて、忘れにくくなれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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