労働基準法の勉強楽しい!
他の科目もこの調子で…
いいですね!
科目によって、難易度は大きく違うので、解説していきます。
社労士試験は全10科目。
科目によって、難易度や点の取りやすさ、コストパフォーマンスなど、様々な違いがあります。
ただ、難易度が低いからと言って、本試験で点が取りやすいわけでもないです。
『難易度=得点源』ではない理由についても、解説していきます。
この記事で解決できるお悩みはこちら↓
- 難易度の高い科目、低い科目を知りたい。
- コスパのいい科目は?
- 難易度別の対策方法を教えてほしい。
それぞれの科目の特徴を知るだけでも、今後の対策が立てやすくなります。
是非1つの知識として、以下の内容を読んでみてください。
記事の監修は、第2子出産後、赤ちゃんを育てながら、試験合格。
スキマ時間を活用するゆいです。
それではどうぞ!
科目別の難易度
社労士試験は全部で10科目あります。
- 労働基準法
- 労働安全衛生法
- 労働者災害補償保険法
- 雇用保険法
- 労働保険の保険料の徴収等に関する法律
- 労務管理その他の労務に関する一般常識
- 健康保険法
- 国民年金法
- 厚生年金保険法
- 社会保険に関する一般常識
上から順番に学習していくことが多いです。
最初の労働基準法はとっつきやすく、おもしろい科目です。
後半の年金科目は難しく、挫折しやすいところです。
では、具体的に1つずつ難易度を見ていきましょう。
労働基準法
難易度★★ 内容量★★ コスパ★★
選択式3点 択一式7点
労働契約、賃金の支払い、時間外・休日労働、年次有給休暇…
なじみやすい法律が多いのが、労働基準法です。
法律や条文だけでなく、判例も学習するので、おもしろい科目です。
10科目のうち最初に勉強するので、じっくり時間をかけてしまいがちですが、次の科目の学習の準備ができているなら、早めに先に進みましょう。
後半の科目に進むにつれて、どんどん時間がなくなっていきます。
計画的に行きましょう。
特に、年金科目に入ると、『年金難しいのにもう次の科目のテキストが届いた…』となりがちです。
本試験に間に合うよう、テキパキ進めましょう。
また、労働基準法は覚えやすい内容なのですが、いざ試験で問題を解いてみると、点が伸びにくい科目です。
- 条文だけでなく、判例や通達からの出題が多い
- 考えさせる問題が増えている
こういった理由から、意外と得点しにくい科目です。
配点も年金科目に比べると低いですが、労働安全衛生法などよりも高いので、コスパは普通です。
労働安全衛生法
難易度★★ 内容量★ コスパ★
選択式2点 択一式3点
労働安全衛生法は、全科目の中で1番とっつきにくいです。
最も出題されやすいのが、安全衛生管理体制ですが、『総括安全衛生管理者』『安全管理者』『作業主任者』など、耳慣れない言葉が多数出てきます。
総括安全衛生管理者を配置すべき事業場の規模は、
- 林業、鉱業、建設業、運送業、清掃業…100人以上
- 製造業、電気業、ガス業など…300人以上
- その他業種…1000人以上
こういった内容を覚えなければなりません。
難しそうに感じますよね。
でも、いいところもあります!
労働安全衛生法は、他の科目に比べると、内容が少ないです。
また、必ず覚えないといけない箇所は決まっているので、それさえ押さえれば、とりあえず安心です。
なじみにくい内容ですが、それも安衛法の中の一部なので、構える必要はありません。
配点も少ないので、この科目は10科目の中で、1番さらっと済ませましょう。
労働者災害補償保険法
難易度★★ 内容量★★ コスパ★★
選択式5点 択一式7点
労災は労働基準法と同じく、とっつきやすい科目です。
仕事中に業務が原因でケガをすると労災扱いになります。
通勤途中で事故にあったら、通勤災害になります。
わかりやすいですよね。
労災や通勤災害の認定基準や具体例を学びます。
その他にも特別加入やメリット制などがありますが、内容量はそこまで多くないです。
ただし、年度によって試験の難易度にバラつきがあり、勉強しても点が取れないこともあります。
『労災は水物』と言われるのは、こういった理由からです。
簡単に見えて、実は奥が深い
そんな科目です。
雇用保険法
難易度★★ 内容量★★ コスパ★★
選択式5点 択一式7点
労災の次に学習するのが雇用保険法です。
労災よりも難易度が少し高いので、難しく感じる方もいます。
難易度が高いと感じるのは、似たような用語が多いからかもしれません。
1つ1つの意味を確実に覚えれば、給付の数が多くても対応しやすいです。
内容量も労災より少し増えますが、10科目の中では、普通くらいです。
失業等給付が中心になるので、退職後、ハローワークに通った方は、理解しやすいかもしれません。
失業保険のことなら、少しわかるよ!
雇用保険法はしっかり学習すれば、点も伸びてくるので、コスパはいいです。
ただ、択一式の配点が7点なので、年金科目よりは劣るという印象です。
労働保険の保険料の徴収等に関する法律
難易度★ 内容量★ コスパ★★★
選択式なし 択一式6点
いわゆる徴収法は、択一式の労災と雇用の2つにくっついて、出題されます。
- 労災7問+徴収法3問=10問
- 雇用7問+徴収法3問=10問
選択式の出題がないので、細かい部分を覚えなくて済みます。
しかも試験に出る箇所はほとんど決まっているので、勉強しやすいです。
内容量も10科目の中で1番少ないので、学習が遅れている方も、ここで巻き返せます。
『勉強しやすい+量少ない』なのに、本試験では配点が6点もあります。
最もコスパのいい科目です。
労災で点が取れなくても、徴収法で稼げば、基準点割れは防げます。
この科目は得点源!
ぜひ得意にしましよう。
健康保険法
難易度★★ 内容量★★★ コスパ★★★
選択式5点 択一式10点
徴収法を学習した後にやってくる健康保険法。
テキストの分厚さに驚くと思います。
10科目で1番内容量が多いです。
ただ、学習内容そのものは、そこまで難しいものではありません。
しかも厚生年金保険法とかぶっている内容もあるので、一度に2科目の内容を勉強できるお得な科目です。
また、配点も今までご紹介してきた科目の中で、1番多いです。
量が多いのがネックですが、この科目をきっちり押さえておくと、得します。
保険証や入院時の食費など、身近な内容も多いです。
国民年金法
難易度★★★ 内容量★★★ コスパ★★★
選択式5点 択一式10点
『オール★3つの科目って一体…。』と思いますよね。
年金科目はとにかく難しいです。
年金制度そのものが、時代とともにどんどん変わっているので、複雑化しているのが難易度を上げている要因です。
年金科目、怖いな…。
内容量も健康保険法よりは少ないですが、難しい科目なので、完ぺきに理解しようとすると、時間をとられてしまいます。
全体を学習し終わってから、疑問点が解消することも多いので、まずは前へ進みましょう。
『難しい+量多い』ですが、配点が大きいので、がんばる価値はあります。
また、年金科目は理解が進むにつれて、どんどん点が取れるようになるので、コスパはいいです。
社労士試験の合格者には、『年金科目で稼いで合格した!』という人がたくさんいます。
繰り返し勉強しているうちに身についてくるので、諦めずにやってみましょう。
厚生年金保険法
難易度★★★ 内容量★★★ コスパ★★★
選択式5点 択一式10点
10科目の中で1番難しい科目が厚生年金保険法。
理由は老齢厚生年金です。
何度勉強しても理解できないかもしれません。
細かい部分は捨てて、重要な所だけ押さえるというやり方でもいいです。
わからない所だらけでも、とにかく前へ進んでください。
え?それでいいの?
厚生年金を学習することで、健康保険法や国民年金の内容まで勉強できます。
この3セットを何度も回転しているうちに、わからない所がわかるようになってきます。
内容量は国民年金と同じくらいなのですが、内容そのものが健康保険法や国民年金とかぶっているので、少なく感じるかもしれません。
配点も大きいですし、本試験では思った以上に点が取れる科目です。
勉強すればするほど、得点が伸びるので、難しいですが、コスパはいいです。
労務管理その他の労務に関する一般常識
難易度★★ 内容量★★★ コスパ★
選択式5点 択一式5点
いわゆる労一が10科目の中で1番くせものです。
法令、統計などが山盛りです。
特に統計は、学習の最後に出てくるにも関わらず、量が多く、どこまで勉強したらいいのかわからないです。
また選択式で超難問が出題され、基準点割れを起こしてしまうことも多々あります。
それはつらい…。
しかし近年では、基本問題を中心に出題されており、易しくなってきています。
ありがたいことです。
ただ、この科目が努力を水の泡にしてしまう傾向があるのは、否定できません。
ですので、全科目の中で最もコスパは良くないです。
社会保険に関する一般常識
難易度★★ 内容量★★★ コスパ★★
選択式5点 択一式5点
これまた範囲が広いです。
労一より社一の方がテキストは分厚いです。
内容自体は難しくないのですが、量の多さに苦しみます。
しかし択一式では
『労一5点+社一5点=10点』
この10点の中から、4点以上取らないと基準点割れになってしまうので、注意が必要です。
労一では点が取りずらいので、社一で稼げると安心です。
ただ、最後の科目なので、学習時間がそれほど取れないのが辛いところ。
スタミナ勝負です!
社一にたどり着くまでに、なるべく時間を節約したり、上手なスケジュール管理ができるといいですね。
ランキングまとめ
最後に、今回ご紹介した内容をおさらいしましょう。
【科目別の難易度】
★
徴収
★★
労基、安衛、労災、雇用、健保、労一、社一
★★★
国年、厚年
【科目別の内容量】
★
安衛、徴収
★★
労基、労災、雇用
★★★
健保、国年、厚年、労一、社一
【科目別のコスパ】
★
安衛、労一
★★
労基、労災、雇用、社一
★★★
徴収、健保、国年、厚年
難易度や内容量、コスパを知ることで、今後の学習スケジュールが立てやすくなります。
また、安衛法のように、さらっと進めるのがいい科目もあれば、年金科目のように、難しいけれど、しっかり押さえたい科目もあります。
科目別の特徴を知り、これからの勉強に役立てていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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